2004年12月31日

Franz Ferdinand by Franz Ferdinand

Franz Ferdinand

ここ数年、トレンド・セッターとなるロックバンドはみんなアメリカ出身だった。ホワイト・ストライプスも、ストロークスも、最初に認めたのはイギリス人だったけど、アメリカのバンドだった。
だから、フランツ・フェルディナンドがグラズゴーから登場してきた時は、イギリスの音楽評論家たちは本当に嬉しかったんだろうなー、と思う。NMEで1位、Qで3位など、イギリスの音楽雑誌が選出する年間ベストアルバムで軒並み極めて高い評価を得ているのも、ある程度「地元びいき」によるものだろう。

ストロークスがそうであったように、彼らもまた、決して新しい音を出すバンドではない。基本に忠実というか、60年代のガレージロックの時代に戻ったような音だ。ただ、そういうバンドがごまんといる今の時代、彼らが際立つのは、その洗練された佇まいだろう。何年か前は感情の赴くままに叫ぶボーカルがロック的でかっこいいと勘違い的にもてはやされた時期もあったが、このバンドのボーカル、アレックス・カプラノスは決して叫んだりしない。ほとんど感情さえ見せない。バンドの演奏にもブレがなく、メンバーはアート・スクール卒業生だとかクラシックの経験があるとか聞くとやけに納得できる。
「Take Me Out」を筆頭に「Auf Achse」や「Come On Home」など個々の曲は確かによく出来ているのだが、果たしてこれが2004年のベスト作品だというほど素晴らしいかというと、私はかなり疑問である。良いか悪いかなんてのはしょせん個人の主観でしかないわけで、ここで「よくない理由」をつらつら書いてもしょうがないのだが、一言で言うとカッコよさのベクトルが私の趣向とは違うということなのだろう。私はストロークス派。
posted by しんかい at 01:24| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 2004年ベスト作品選考シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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