2004年12月31日

By Any Means Necessary by Pastor Troy

By Any Means Necessary

なにもハリー・コニックJr.のあとにこんなの聴かなくてもいいのだが、「何でも聴ける」人であるためには自分に試練を課さねばなるまい。というかそんな大層なことでもないな。けっこう自然に聴いてるよ。

パスター・トロイ。私がもっとも「カッコいい」と感じるお気に入りのラッパーの一人である。素材としてはリル・ジョン並のスターになれる素質をもっていると思うのだが、プロダクションに恵まれていない。今回も有名なプロデューサーはまったく参加しておらず、ローカルのプロデューサーたちの作品が並ぶ。一般論としては別にローカルだからレベルが低いということは全然ないし、ローカル色が強いからこそ味わい深く楽しめる作品はヒップホップの世界には決して珍しくない。というかほんの3年前まで、南部ラップなんて全部そうだったはずだ。
それにしてもこの作品は60点から70点ぐらいの曲が延々と並ぶ。確かにダメな曲はないのだが、これはいい!という曲がない。どうにも煮え切らない。前作の「Are We Cuttin'」で抜群のカッコ良さをみせたティンバランドや、大ブレイク前のリル・ジョンや、ジャジー・フェイなど、前作までの質の高さを支えていた面々が今回は揃って不在だ。有名プロデューサーの力に頼らずに自分に近い仲間と作り上げたいという気持ちはよくわかるが、やっぱりここまで華が一気になくなってしまうのは寂しい。
相変わらずアートワークはかっこよく、タイトルから明らかなように、ジャケ写のポーズもマルコムXを意識したもの。
いつかは南部ラップ史に残る超傑作「Vice Versa」を越える名曲を出してくれるのだろうか。
posted by しんかい at 00:45| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 2004年ベスト作品選考シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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