まだタイでの最終日を書いてないけど、もうマニラ滞在2日目になってしまったので、こっちを忘れないうちに書いておこう。
マニラは“ご招待”していただいたイベントなので飛行機もホテルも主催者任せ。まあ、だからこそ、自分の意志ではまず取らないであろう9時半成田発という便。ああまた5時起きだあ。
しかもこの時間帯の成田空港行きというのは混んでいるようで、スカイライナーが満席で乗れず、ってのは前回もう書いたか。で、ビジネスクラスでチェックインして、「2階のお席でしたら、お隣が空いている状態でお取りできます」なんて言われて有頂天。初の2階席!漠然と2階はファーストクラスだという印象をもっていたのだが、そもそもファーストクラスってものは最近は存在しないのか?さすがに一度も乗ったことがないのでわからん。
さてその2階席のビジネスクラスだが、実はあまり大したことなかった。というか何も変わらないなこりゃ。ただ、1階だと、ビジネスクラスでも後ろのほうだとエコノミーが近いので、ガキがわいわい騒いでる喧噪とかが伝わってくるが、2階だと静かーなもの。そのぐらいかな、いいことは。食事もビジネスにしてはあまり大したことなかったし、座席の照明灯がつかなかったり、トイレで口をゆすぐにも紙コップの在庫が切れたままだったり、座席の横に荷物を置ける空間があるのはいいけど妙に汚れてたり、あーやっぱりフィリピン航空はこんなもんかな、と思ってしまうことが多々。偏見ではあるけどね。
マニラ到着。なんだかやけにきれいだと思ったら新しい空港だそうで。ぴかぴかで、何よりもあのコンパクトなサイズがいい。入国審査のあたりから、もう外の様子が見えるというのも凄い。ガラス張りと、植物の植え込みを巧みに活かしたデザインで、南国らしさを演出してるのもいいし、もうとにかくすぐに車に乗れる、移動距離の少なさは素晴らしい。
今回は本当にVIP扱いで、シャングリラホテルの人が待っていてくれて、近づいていくと「Mr. Shinkai ?」と向こうから聞いてくる。そして専用の車でホテルまで送迎。まあ今回のイベント参加者はみんな均等にこの扱いなんだろうけど、ちょっと勘違いさせてくれるに充分な待遇だった。
但し天気はがっくりで、かなり激しい雨。運転手と話したところでも、からっと晴れた太陽の下でプール、なんてことは期待できそうもない。
エドサ・シャングリラ・ホテルは思っていたよりずっと巨大な感じで、思っていたような重厚な高級感はないが、さすがにマニラのトップホテル、必要なものはすべて揃っている。いや、逆に言うと足りないものが何もない。部屋に必要な、想定し得るものはすべて用意されてるし、隣には巨大なショッピングモールが併設されてるし、部屋の広さも充分、家具もすべて木で、落ち着きのある作り。そして自分的になにより有り難いのは全室ブロードバンド接続可。ただしこれがバカみたいに高くて、一週間で75米ドル。まあ一日千円ちょっとと考えれば払えない額じゃないが、日本人の感覚でもバカ高いこの値段、現地の人なんかどう思うだろう。
チェックインして、一通りホテルの案内に目を通したら、早速ホテルに併設のショッピングモールへ。ここにタワレコが入ってることは事前にwebで調べてあって、ホテルに向かう車の中からもでかい看板が出てることを確認していたので、まずは向かったが、なんかあまり食指が動かなかった。こちらではいわゆる“洋楽”の新作はだいたい375から450ペソ。1ペソはほぼ2円なので単純に倍にすれば円に換算できる。新作がなんでも900円ってのは、もちろん、どう考えても安いのだが、やっぱり英米日よりもだいぶ発売時期が遅いので、新作コーナーに並んでるのも既に持ってるものばっかりなんだよなあ。
ちなみにこっちでも「American Idol」は人気があるようで、どこの店でもアメアイ関係者コーナーがけっこう目立つ位置にあった。それよりもアジア特有文化のVCDのほうがお買い得感が強く、たとえばブラピ(Black Eyed Peas)の今のアルバムと、メイキング映像などが入ったVCDとの2枚組は250ペソとかだった。まあ今日のところは様子見で、別に何も買わないでいいや、と何気なくバーゲンコーナーを除くと、クラシックロック系がずらり。その中に、昨年再発されたAC/DCのリマスター版が大量にあるではないか!ということで持ってなかった初期のアルバム4枚を一気買い。合計で1000ペソ、日本での新譜1枚分の値段。でも、やっぱりこれは、こちらの普通の人にとっては大金。前にマニラに来たとき、コンビニで1000ペソ札で払ったら「アホかこいつは」みたいな顔をされ、(本当になかったようで)そんな大金のお釣りは
レジに入れてないから、待っとれ、と、まずはレジの番をするためのガードマンを呼び寄せ、その後店の奥までお釣りを取りに行かれた、なんてこともあった。
しかしこのCD屋(タワレコではないモール内の別の店)、あまりにも無駄に店員が多い。放っておくとよほど万引きがひどいのかどうかは知らないが、店を見て回るとずっと店員がはりついて、くっついてくる。それ以外の店員は3人づつぐらいで固まっておしゃべり。こんなんで本当に商売として成立しているのだろうか。こんなんで本当に経済は成長しているのだろうか。単に外資が投資として流れ込んで、バブルがふくらんでいるだけなんじゃないかと思えて仕方ない。バンコクもマニラも、日本でさえあまりお目にかかれない巨大なショッピングセンターがぼこぼこできているが、こんな規模のものがそうそうたくさん共存できるはずがないのだ。これ、やばいと思うけどなあ。いつかはじけるって。
ホテルに戻って、Welcome Dinner。但し参加状況はちょっと寂しく、某巨大企業の面々がぞろっと来てしまってちょっと占領され気味。日本食レストランにて、お刺身から始まって天ぷらで終わるコースだが、ものすごいボリュームで、アメリカ人他多数の巨体白人を含む全員が残していた。で、その後はプールへ!小雨だけどプールではそんなこと関係ない。もう閉園30分前ぐらいだったので若者が3人いただけだったが、間もなく彼らもいなくなったので完全貸し切り状態!周囲は木が植えてあってちょっとした庭園になっているので、ライトアップされた夜の雰囲気も悪くない。木々の向こうにはホテルやモールなどの巨大建築物の明かり。残念ながら星空は見えないけど、ゆる〜い背泳ぎでぷかぷか浮かびながらしばし独りの世界に浸る。
部屋に戻って風呂入ってクリーニング頼んだり明日の支度したりなんてしているうちにもう12時。ああ明日はまたも5時起きだというのに。何はともあれ寝るが、今日ばかりは寝坊できないというプレッシャーと、慣れない環境ということもあってまったく深い眠りに入れず、1時間ごとに目を覚ましながら5時半を迎えてまった。
さあワークショップ初日。20カ国以上の専門家や政府の人が集まる重要な会合。最低限自分の役割を果たしつつ、「日本人ってのはろくな奴じゃねえな」と思われないよう、何気ない言動にもしっかり気をつけよう。
posted by しんかい at 01:09| 東京 ☀|
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